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zoom RSS 黒執事U 第九話「虚執事」感想

<<   作成日時 : 2010/08/27 07:18   >>

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 クロードの策略が光り、セバスチャンの珍しい失策が見れ、芝刈り機で魂を刈る死神が現れる、そんな黒執事U第九話です。(以下、元々原作者ブログでいるとは知ってたけどアニメに出るとは思わなかった)





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 アニメで動く所を見るとマジで衝撃的DIE☆…すいません。





あらすじ:女王の命により、ロンドンで偶発的に発生している傷害事件の捜査にあたるシエルとセバスチャン。被害者の少年たちは皆、揃って目玉をくり抜かれていた。捜査を進める中で、シエルは先日の舞踏会でアロイスを仕留めきれていなかった事を知る。あの時の出来事を追想しながら、記憶を手繰り寄せようとするシエル。そこに、何者かが襲来する。

 現れたのは死神・ロナルドとウィル。シエルを守る為、セバスチャンは死神二人と対峙する。アロイスの魂を巡っての不穏な動きが表面化する中、セバスチャンに隠れているよう命じられたシエルは、思い出せない不可思議な記憶を自分の執事に問い質す為に、命令を無視して街を走り出す。

 途中、街角でアロイスの後ろ姿を見つけたシエルは彼も自身の謎の答えを知ってる筈だと追い掛ける。袋小路でアロイスを追い詰めたシエルだが、アロイスは箱を登って壁を乗り越えていく。追おうとするシエルだったが、スコットランドヤードらしき男たちがアロイスの名を呼び駆け寄ってくる。追跡は男たちに任せようと思い、「早く追え」と厳命した、その時だった。

 捕まったのは、シエル・ファントムハイヴだった。いや、同席していたハンナ・アナフェローズはこう告げる。

 「ええ、旦那様です。…アロイス・トランシー伯爵です」と。

 クロードの奸計が、ゆっくりと…しかし着実にシエルを捉えようとしていた。

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◆今回のタロット◆

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【月/ムーン】

 ・一筋の希望の光では不安で、不気味な夜が続いていることを表す
 ・不安を抑えるために幻想的な月の明かりを求めることを象徴
 ・ストレス、情緒不安定、不安などを意味する

 正位置:悩み、過去、三角関係、迷い、因縁
 逆位置:だんだん迷いがなくなる、情が移ってくる、過去の経験で成長、情け深く暖かい人、安定した感情

 ※引用元:タロットカード(Tarot)の意味


 カード自体の意味でストーリー全体を考えると、舞踏会後に仇討ちを果たした筈のシエルに去来する不安な感情とBパートでの精神改造での展開の果てを示唆してるのではないでしょうか。

 正位置ではセバスチャンに振りかかる苦難を、逆位置ではシエルが今回ラストまでに得心のいく記憶を植え付けられる様を表現してる気がします。


■湧き出てこない達成感と、苦い思い、不足してる何か

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 先日の舞踏会でのアロイスとの決闘の果て、シエルはアロイスに剣を突き立て勝利した。それは即ちアロイスの死を意味するものであった。時が経つ程にその事を実感するシエルであった。復讐の中で人を殺すことを許容してきた筈なのに、何処か苦いもの…受け入れがたいものが胸の奥底に溜まっていた。

 だが今回の連続傷害事件で、アロイスの幻影を見た時シエルに去来したのは安堵感ではない。

 自分の持ちあわせていない記憶を、セバスチャンないしはアロイスが把握しているという不快感だ。欠けている記憶を繋ぎ合わせる為に、真実を知る為にシエルは走った。

 それが自分を窮地に追い込むとも知らずに。


■君の瞳に乞いしてる

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 少年を対象として、その両目の眼球をくり抜かれる事件が頻発していた。シエルは犯行現場を地図でつなげ、一連の犯行が蜘蛛…すなわちトランシー家による仕業だと断定する。

 だが、何故犯行が両目をくり抜くという犯行だったのか。その疑問を究明できれば、クロードの真の目的を事前に察知できたかもしれない。

 架空のアロイスの経歴に惑わされ、拐かされ、シエルはロンドン市内のとある精神病院へと収容される。


■次の死神は、ロナルド・ノックスDIE☆

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 閑話休題。

 芝刈り機を持った死神、ロナルド・ノックス。次いでグレルと同期のウィリアム・T・スピアーズ、通称ウィル。ぶっちゃけ芝刈り機は出てくるとは思ってなかったので驚きました。にしても、芝刈り機はシュールすぎる。

 無茶な決め台詞でビシ…っと決まるわけもなく。というか、庶務係の女の子もいるとかどれだけ組織化されてるんだ死後の世界。まぁでも案外そんなモンかもしれませんけどね。漠然としてるものの実態は実に理論付けられて動いてるってのは良くあることですし。

 俺、でも芝刈り機で魂は刈られたくないなぁ…。せめて高枝切りバサミだわ。チェーンソーも嫌だな。裁縫バサミだったらいい。

 ああ、勿論魂を刈りに来るのが男の死神だったらって話です。女の死神だったら何でもオッケーですよ!

 つまりは性別逆転すると芝刈り機で魂刈られてもオッケーって事でオッケーなんですよね。わかりました。越えられない壁はあっても、いつかその時に素晴らしい死神に魂を狩られるように期待しておきましょう!(嫌すぎる


■カッコーの巣の上で

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 連続傷害事件の犯人、アロイス・トランシーとしてロンドン市内の収容施設に送られたシエル。

 父であるトランシー伯爵から受けた虐待の果てに自身の瞳に紋様を刻み込まれ、それが元で同じ背格好の少年を見ると憎しみが溢れて目を抉り抜くといった犯行に及んだ。
 そんな荒唐無稽な筋書きを、だがシエルの右眼には実際にセバスチャンとの契約印が刻まれていたが故に、スコットランドヤードはシエルを誤認逮捕した。

 勿論弁明し正しい身元確認さえすれば、誤認であったと判ったかもしれない。だが精神に障害があっての犯行としてシエルが送られた施設の医者は、アロイスが意味不明な事を口走っているとして取り合おうともしなかった。

 椅子に縛り付け、直に薬液に沈められ、シエルの意識は混濁していく。治療後、医者からの診断の中、ぼんやりとした意識でシエルは自身の出自を語る。だが、医者の言葉に少しずつ惑わされていく。催眠かはわからない。医者はいつしか、クロード・フォースタスの姿を形作っていた。

 濃紺をミッドナイトブルーに。 

 そのままでは舐めることすら叶わないシエル・ファントムハイヴの魂を、幾つかの共通点を持つアロイス・トランシーと混ぜ合わせる。決定的な違いがあろうとも、深いところで似ている二人の記憶がクロードによって都合の良い形に編纂されていく。

 収容施設の屋上で足止めをするハンナを撃破し、セバスチャンがシエルの元に駆けつけた時には全てが終わっていた。

 シエルの肉親を殺したのはセバスチャン。そう、結論づけられセバスチャンはシエルに二度と目の前に現れるなと厳命されてしまう。

 果して、シエル・ファントムハイヴはクロード・フォースタスの張った蜘蛛の巣の中に、掌握されることになった。



 当時の精神医学の歴史に関しては、実際の所的確な資料が見つからなかったのですがWikiさんの精神医学の項目だと、やっぱり治療法が確立されてない段階での精神障害を持った人たちの扱いは酷かったみたいです。

 水責めに関しては、西洋でも東洋でも変わりなく共通の拷問になってるみたいですね。

 精神治療とかって聞くと、思い出すのが『カッコーの巣の上で』っていう映画で。仮病で精神病棟に入った男が理不尽な規律を無茶苦茶に荒らし回って、最後はその報いを受けて……って内容なんですけど。ぶっちゃけ今でもある所にはあるんじゃないかなー、こんな光景って思ったりします。

 結局理解できずに暴力っつーか理不尽な被害を受けた場合は憎しみしか出てこないし、許容できないと判断したものについては何かしらの措置をとると思うんですよね、日常でも。それを超える献身があったりするから、救いを信じられたりもするんですけど。


 さておき、黒執事Uという作品全体を俯瞰してみると、今回の話でセバスチャンがシエルという求めるものを失った展開を迎えました。前作黒執事でも23話にしてシエルがセバスチャンという気づかずに大事にしていたものを失うという展開があります。類似した展開を迎えつつ、収束に向かっているという実感を匂わせる…狡いですねー。最終回まで観たくなるじゃないですかー。

 まぁここまできて舞台の観劇を離れる、なんて人はいないだろうと思いますけど。


※次回、「零(ゼロ)執事」※

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 クロードの奸計によってシエルを奪われたセバスチャン。蜘蛛の巣払いと称したトランシー家殲滅戦がここに始まり、図らずもシエル対セバスチャンという主従対決が実現することになる。

 第二話が「単(ソロ)執事」だったわけで、このタイトルは主人を失えば執事が存在意義を失うという事を示唆すると同時に、執事である以上今は空虚でも主人が必ずいるという事を意味してるのではないでしょうか。


 余談で、今週のハンナさん。おっぱいポロリが今や遅しと一応待望されてるわけですが、彼女がルカの契約相手だったのでしょうか。でも。アロイスの願いを全て叶えるという命をルカが死んでからも叶えるって言うのもなんだかなぁと思いますし。そこら辺は次回以降ですかね。話数少なくなってきたけど。

 あとはアバーライン兄。どうするんですかね。最終回でパッと出てきて「弟の仇ィーッ!」って言ってシエルを銃殺するってのも面白いっちゃ面白いとは思いますけど。ある程度は幸せな結末が欲しいですけどね。無理か。


 ではでは、また来週お逢いしましょう。



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