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zoom RSS 黒執事U 第十一話「岐路執事」感想

<<   作成日時 : 2010/09/10 07:07   >>

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 真実が分からなくて。認めたくない真実があって。全てを露にする為に現れた茨の迷宮で、二人の黒執事が一つの魂を求め彷徨う。時計台で待つ、己が付き従うと定めた主の元へ向かう。(以下、ニューヨークへ行きたいかー!)





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 殴り蹴られても、ずっと付き従ってきた。本当の愛があるから。





あらすじ:シエルの肉体を借りて甦ったアロイス・トランシー。ハンナの手管によって封じ込められたシエルの魂を手に入れる為、セバスチャンとクロードはそれぞれに出題される謎掛けを解きながら茨の迷宮を進む。シエルの、アロイスのいる時計台の頂上を目指して。クロードがアロイスを求めていると、そうアロイスが錯覚したいが為の茶番劇。

 一方シエルはアロイスに肉体が乗っ取られたことを自覚することで露見した綻びを辿り、自身が失っていた過去の記憶を思い出そうとしていた。その過程で、自然と塗り替えられた記憶も修正される。

 シエルの体を乗っ取ったアロイスであったが、二つの魂を同居させている以上完全に支配していたわけでは無い。シエルが次第に自我を取り戻してゆき、内側で暴れるその痛みに身を捩りながらアロイスはクロードを求めた。だが利用する為にアロイスに付き従ったのが本心であるクロードは、己の求める儘にシエル・ファントムハイヴの魂を求めた。アロイスの望む結末(ゴール)には、決して辿り着かない。

 苦悶するアロイスに、側にいたハンナが告げる。自分はルカの遺志を継いで此処にいると。

 今ここで、全ての真実が解き明かされようとしていた。


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◆今回のタロット◆

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【塔/ザ・タワー】

 ・打算的に勝ち取った成功が、すぐに報いを受けることを表す
 ・高い塔が破壊されているのは、傲慢になった鼻を折られることを象徴
 ・無の状態になり、そこからやり直すことを意味する

 正位置:すべてを無にして新しくスタート、我慢の限界、予期せぬ出来事、止め時、調子に乗ると失敗する
 逆位置:どうしようもない状態、開き直るしかない、どん底からやり直す、悪いところを悔い改める、油断禁物

 ※引用元:タロットカード(Tarot)の意味


 カード全体の意味は、ここまでのクロードの謀略が水泡に帰しハンナにかっ攫われようとしてる状態を表してるのでしょうか。正位置においてはココに来てきてまだ場を掻き回すアロイスに対しての感情とクロード自身への皮肉を、逆位置においては失地を回復しようとするもまだ余裕のないセバスチャンを表しているかと想います。

 次回最終回ということで、順当に考えれば【悪魔】のカードがくるんじゃないですかね。


■道化の迷宮

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 アロイス・トランシーの魂はシエルの心の隙を突き、自らの眼球を介してシエルから主人格の座を奪った。

 シエルを、そのままシエルの魂を主人格として取り戻す為にセバスチャンとクロードはアロイスの心の迷宮と化したトランシー邸の庭園を時計塔を目指し進んでいく。アロイスの命の証を刻んでいくスタンプラリー。

 其処は出題者の設定した真実が正答となる道化の迷宮。

 クロードが自分の全てを知っていることに歓びを感じるアロイス。愛されてる実感が、本当の愛がアロイスは欲しくて、迷宮の最終問題でクロードに真意を確かめようとする。そこに愛があったと思いたいから。

 「何故、アロイスを殺したのか」

 「アロイス・トランシーへの燃え上がる想い、その愛ゆえの……シエル・ファントムハイヴを手に入れるための道具として利用しようと殺害した」

 だがクロードの答えは変わらない。アロイスへの愛はクロードには存在していない。それでもアロイスはクロードに縋ろうとする。その掻き乱れた心の隙をついて、覚醒したシエルの意志が迷宮に潜り込む。

 シエルがセバスチャンに真実を問う為に。自身の記憶を明らかにし、現状を説明させる為に。


 アロイスが主人格となったシエルの声の違いが良いですよね。シエルなんだけど、アロイスが主人格だってのがばっちり分かるっていう。時々アロイスの声が混ざるのもポイントですね。遊びの入った酷薄さのある声が好きです。わー、また坂本真綾さんに惚れてまうやろー。水樹奈々さんは…好きですよ!つぼみも、アロイスも…歌も!

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 スタンプラリーで押されてくスタンプも色々と凝ってましたよね。クロードが「イエス・ユアハイネス」を三回復唱したらハートマークが三重になったスタンプが与えられるとか。セバスチャンが契約印を失くした隙をつかれてクロードに魂を奪われたことを知るや『間抜け』の意を持つガチョウのスタンプを与えるとか。
 対照的なのは、クロードに与えられるスタンプにある意志をクロードが拒絶しているのに対してセバスチャンはシエルと少しずつ意思疎通していく点でしょうか。

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 余談ではありますがグレルについて。いつの間にかセバスの写真を撮りに現れ使い捨てにされるグレルが可哀想です。スタッフさん、お便りの宛先を下さい。


■明かされてゆく真実

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 シエルに対して、アロイスに対して明かされてゆく真実。シエルについては今までの記憶、そして現状を改めて確認するものであり、アロイスについては新たに見出されるものであった。

 現状を把握したシエルは嘲るようにセバスチャンをなじる。

 反面、クロードが自分を求めてくれない事に憤るアロイスに、ハンナが語りかける。かつて生きていた弟が語りかけた言葉を。迷宮でアロイスが出題した問題によって真実が露になった。

 ルカと契約した悪魔、それはセバスチャンではなくハンナだったのだ。

 真実を知った上で、クロードはアロイスを騙していた。利用していた。愛など無かった。


■その悪魔、ハンナ=アナフェローズ

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 ハンナ・アナフェローズ、別名『悪魔の剣を収める鞘』。アロイスの弟・ルカと契約し、アラクノヒルを滅ぼした悪魔。

 悠久の時を持て余す中で、ひたすら純真に兄を想うルカにいつしか愛おしさを感じるようになったハンナ。しかし悪魔の摂理をもって、ルカの契約を叶えた後にその魂を喰らってしまった。今際の際にルカに感謝まで告げられたハンナは、ルカに執着し…その兄であるアロイスことジム・マッケンに奉仕するようになる。

 アロイスは、弟であるルカを…そして自身の本性であるジム・マッケンを愛していると言ったハンナに心を揺さぶられていた。どんなに忌み嫌われても付き従い続けるというハンナの言葉に、アロイスの心は歓びを感じていた。

 愛してくれる者は目の前にあった。

 ハンナは再契約をアロイスに迫る。そしてハンナの中でルカと共に存在するように誘惑する。アロイスの精神は既にハンナが掌握していた。


 ついに明かされた真実、って所ですけど果して全てが真実なのでしょうかといった所でもありまして。なんせ悪魔ですからね。再契約を迫るハンナとか凄い悪魔っぽい誘い方を一瞬見せたりするんですよね。「再契約を」の台詞にクラっと来ちゃいそうでした。ドキドキしちゃいますよね。やーなんかショタ喰いのお姉さんとかガッツポーズしちゃいそうだn(自粛

 あとやっぱりトンチンカンを従えていたのはハンナだったんですね。納得納得。


■あるべき形へ、望まぬ形で。

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 あるべき形へとシエルは収束させようとする。一瞬の隙をついてアロイスから主人格を奪還したシエルは、クロードの奸計を斬り払い、己の見染めた執事としてセバスチャンに自分の魂を喰らうよう命令した。

 それを一笑に付すアロイス。ルカと共に生き愛を享受する為にハンナの提案を受け、時計塔の内部で再契約を果たそうとする。

 二人の執事が時計塔内部に辿り着いた時には、全てが終わっていた。

 輝きを喪った二つの指輪。

 ハンナ・アナフェローズは、シエル・ファントムハイヴの魂ごとアロイス・トランシー…ジム・マッケンと契約した。


 アロイスは結局クロードの愛を得られぬまま最期を迎えたみたいで。

 別れの台詞も切ないですね。

 「クロード…俺の心を蜘蛛の巣で絡めとった、俺にとっての永遠のハイネス…。お前の愛が…欲しかった…」

 やー、愛を求めた果てに陰ながらにずっと付き従ってきたハンナの愛にようやっと気付き彼女と添い遂げるってのも美談ではあるんですけどねー。なんせ悪魔ですからねー。悪女なんじゃないのーとか思ってしまうわけですが。

 ハンナはシエルごとアロイスを掌握したわけで。本当にアロイスを愛しているのならば、シエルを何とかして排そうとするんじゃないのかなと思うわけですよ。そこら辺徹底してないから、真相としてはハンナこそが『飽くまで貪りたい』女郎蜘蛛なのではないかと。

 ニュアンスとしては合ってるんですけど日本の話ですしね。イメージだけ合ってるかなーぐらいの感じですね。やっぱりシンモラがイメージソースなのかなーとか思ったり。

 あと前回話してた悪魔モチーフですが、やっぱりレヴァンティンを内包する悪魔なんていませんし、口腔の奥に人間の眼玉を持つ悪魔も見付けられませんでした。ごめんなさい!


※次回、最終回「黒執事」※

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 うん、アバーライン兄や劉の伏線回収は無いみたいで。見方を変えれば、シエルの記憶の無いのを示す象徴として二人は登場したのかなとも思えます。よくよく考えればメインストーリーに絡んでも絡まなくても問題ありませんしね。

 ついに最終回ですね。4話から続けたこの感想記事も完走できそうで何よりです。…ダジャレじゃないよ?

 黒執事Uの作品全体の評価は来週を見てからになりそうですが、印象的には前作でストップしてても良かったかなーとか、ディレクターズカットっぽいよなーとか思ったりしています。あーでももう一度しっかり通しで視聴したら印象も変わりますかね。アニマックスで黒執事・黒執事Uと連続で放映してくれないかなー…。

 次週の展開は全く予想できないですね。いや、なんか各カットカオスでした。何だかんだで物凄く楽しみです。


 ではまた、最終回でお逢いしましょう。



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