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zoom RSS マミとほむらは何故わかりあえなかったのか。

<<   作成日時 : 2011/02/02 18:29   >>

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 「巴マミは何故、第三話で暁美ほむらを邪険にするに至ったのか」という所から、それぞれの考える魔法少女のかたちを紐解ければ・・・いいかなぁ。(以下、個人的解釈)



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 何ていうかストイックさも垣間見えるほむらの可愛さ、最高ですよね!



■巴マミが体現していた魔法少女像

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 巴マミ(以下、マミさん)はまどかが理想として語った魔法少女像に対してこんな風に返します。

「憧れる程のものじゃないわよ…私。無理してカッコつけてるだけで、怖くても辛くても誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり…いいものじゃないわよ、魔法少女なんて」

 基本的にマミさんは、キュゥべぇに魔法少女として見出され契約を交わすよう告げられたまどかやさやかに対して、強制的に魔法少女になるようには薦めはしませんでした。それは今まで魔法少女として生きてきたなら当然のコトだと思います。

「キュゥべぇに選ばれた貴方たちには、どんな願いでも叶えられるチャンスがある。でもそれは、死と隣り合わせなの」 (2話、マミさんとまどか・さやかとの会話で)

 いや本当、命を奪われちゃいましたしね。恋だの遊びだのしてる暇があれば魔法少女としての研鑽を積まなきゃ生き残れませんよね。しても生き残れなかったとかは言っちゃいけない。

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 交通事故で自分以外の家族と死別し、キュゥべぇとの契約で魔法少女になった後はひとり孤独に魔女と戦ってゆきます。その中でマミさんはひたすらに、それこそ我武者羅に魔女を打ち倒して魔女に誘われた人を救い、己の損得しか考えない魔法少女を自分の守りきれる領域から廃してきました。

 狂犬と目される佐倉杏子でさえ見滝原市をマミのなわばりだったと言わしめるほどなのですから、彼女のこれまでに為してきたコトがどれほどのものかは伺えるでしょう。

 しかし、理想の魔法少女と評される裏側でずっと孤独な生き方をしてきた心の奥底では、自分の悩みや哀しみを共有してくれる誰かを望んでいた訳です。

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 魔法少女としての戦いがどんなモノであるかを理解してくれる誰かを。


■マミがさしのべた手と、ほむらがさしのべた手のすれ違い

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 その「誰か」は彼女が未来の後輩と言っていたまどかやさやかになるのですが、実の所マミさんはほむらにも協調しようという意思表示を見せていました。

 第二話の終盤、魔女を倒したあとグリーフシードでソウルジェムを回復させた後「あと一度くらいなら使えるけど、使う?」とグリーフシードをほむらに投げつけるシーンです。

「それとも、人と分け合うんじゃ不服かしら?」

 人と分け合うという選択をするということは、損得勘定とは違う考え方をしているというワケで。マミさんはここでほむらが通り一辺倒の魔法少女であるか試したワケですね。

 それに対してのほむらの返答がこうです。

「貴方の獲物よ。貴方だけのモノにすればいい」

 コレはアウトですね。この返答にマミさんも、「そう…それが貴方の答えね」と不機嫌な顔をして投げ返されたグリーフシードを受け取ります。

 仲良く出来ればいいのに、お互いにはそう思えなかったマミさんとほむら。

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 以降ほむらはマミさんとは断絶するのかと思いきや、第三話の魔女の結界に入ってすぐのあたりでマミさんに交渉を持ちかけます。

「…言ったはずよね、二度と逢いたくないって」

「今回の獲物は私が狩る。貴方たちは手を引いて」

「そうもいかないわ。美樹さんとキュゥべぇも迎えに行かないと」

「その二人の安全は保証するわ」

 しかしこの言葉が届かないのは明らかですよね。

「信用すると思って?」

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 『暁美ほむらは信頼できない、それだけの言動をしてきたから』

 マミさんとほむらの交流を時系列順に振り返ってみますと、まず第一話でマミの友達であるキュゥべぇを傷つけ、魔法少女としてほむらはマミの前に現れます。

 第一話ラストでも結構強引にほむらを追い払うマミさん。

「魔女は逃げたわ、仕留めたいならすぐに追いかけなさい?今回は貴方に譲ってあげる」

「私が用があるのは…(と言って視線をキュゥべぇに向ける)」

「飲み込みが悪いのね、見逃してあげるって言ってるの。…お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」

 ぶっちゃけた話、マミさんこれ完全にキレてますよね。

 マミさんのテリトリーとする見滝原に転校生としてやってきた魔法少女。転校して早々にマミさんのお友達(そう言ってるんで)のキュゥべぇを急襲したほむらは外敵と見做されても文句は言えない状況を形成したのです。

 そこから共に理解できるかもしれないチャンスだったのが2話でのグリーフシードの受け渡しであったワケで、アレを受け取ってほむらがグリーフシードを回復させていれば、二人の関係は多少は修復されていたのかもしれません。


 しかしそうならないまま第三話の夜の噴水広場での会談に移行するワケですが、その前にほむらが何故第三話の結界の場面でマミさんに手を差し伸べたのか・・・彼女が考えている魔法少女とはなんなのかを探ってみたいと思います。


■暁美ほむらの語る魔法少女像

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 今いちキャラの掴みづらい暁美ほむらですが、行動理念だけは一貫しています。

 それは「鹿目まどかを魔法少女にさせない」ことです。

 第一話から転校生として鹿目まどかの前に現れ、保健委員だという事前情報を仕入れた上で一対一で話をする環境を作り「今そこにある幸せをぶち壊したくなければ魔法少女になるな」とキッチリ釘を刺し、それを4話までずっと引っ張るようにまどかと接しています。

 第四話で、そんな彼女が魔法少女として戦う理由が少し語られます。この独白は彼女の捉える魔法少女像とも考えられるでしょう。まどかとの帰り道、誰もマミさんの死に気付くこと無く日々が過ぎていく事実・魔法少女の最期を悲しみ涙を流すまどかに対してのセリフです。


「ひどいよ…!皆の為にずっとひとりぼっちで戦ってきた人なのに、誰にも気付いてもらえないなんて…!そんなの寂しすぎるよ…!」

 今まで描いてきた理想の魔法少女像を体現したようなマミさんの末路を、「そんなのってないよ」と嘆くまどか。彼女のなりたかった魔法少女にはそれなりの評価がついてくるモノだと何処かしら思っていた節が見受けられます。

 話は逸れますが第一話のアバンでもまどかは「そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ」って言ってますよね。

 さておき、このセリフでマミさんが置かれていた…彼女自身も認識していたハズである魔法少女の実態とまどかの描いていた魔法少女像とは若干のズレがあることがわかりますね。

 ほむらの返答にそれが少し垣間見えます。

「…そういう契約で、私たちはこの力を手に入れたの。誰の為でもない、自分自身の祈りのために戦い続けるのよ」

「誰にも気付かれなくても、忘れ去られても、それは仕方のないことだわ」

 リスクがあるのは承知の上で、覚悟を決めて魔女と戦う。「自分自身の祈りの為に」というくだりが、正しく目的なのか要因となっているかは分かり兼ねる部分もありますが、それでも契約の際に叶えてもらった願い以上の見返りを求めるなとほむらは暗に告げています。
 加えて、求めるものを手に入れる為のストイックさが見受けられないでしょうか。

 ここから想像するに、ほむらの考えている魔法少女像においては他人(喩えそれが同類の魔法少女であっても)との協調は不要だと考えられます。ざっくりといえば、マミさんは「皆の為にずっと一人ぼっちで戦う」というその祈りを失いまどかとの協調に縋って魔法少女としての本懐を忘れたが為に敗北した訳です。


 どんな内容でも実現する願いを一つ叶えた後は、得られる見返りなど欠片もない。それでもただひたすらに願いを清算するように戦う。他人など視界に入れずひたすらに祈りが届くコトを願って。ただ、目的が共通すればそれなりの駆け引きの後戦いを請け負う・・・というここまでがほむらの魔法少女としてのスタイルで、それを3話までで如実に守っているわけですね。

・「鹿目まどかを魔法少女にさせるわけにはいかない」からキュゥべぇがまどかと出会う前に彼を急襲した。

・「魔法少女は誰の為でもない、自分自身の祈りの為に戦い続ける」ものだからマミとグリーフシードを共有せず自分のモノにすべきと投げ返した。

・「鹿目まどかが魔法少女になってしまうかもしれない」(マミさんが死ぬかもしれない…は二の次の)戦いだから、マミに任せず一人で処理しようとした。



 ほむらは悪いコじゃないんです、無愛想で何考えてるかわからないんですけど本当は良いコなんです。

 ただ考え方が極端で付き合い方も同様に難しいだけなんです。


■マミとほむらのボタンの掛け違い

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 まぁそんなワケで両者の認識の食い違いっぷりは決定的です。

 マミさんはほむらの事を、「自分の縄張りに入ってきてキュゥべぇを傷つけ、共闘して魔女を打ち倒そうとは思わない通り一辺倒の損得勘定で動くプライドの高い魔法少女」と推測しています。

 逆にほむらはマミさんについて「まどかを魔法少女に導こうとする、キュゥべぇに次ぐ障壁」と考えています。

 ぶっちゃけこんな状態で二人で会談しても良い結果が残せるはずもなく、メタメタな結果になるわけです。


 第三話の噴水広場でのマミさんとほむらの会話。

「わかってるの?貴方は無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」

「彼女たちはキュゥべぇに選ばれたのよ?もう無関係じゃないわ」

「貴方は二人を魔法少女に誘導している…」

 ちょっと弱気になっても意固地に責め立てようとするほむらが可愛い。

「それが、面白くないわけ?」

「ええ、迷惑よ。特に鹿目まどか…」

「ふぅん…そう。貴方も気づいていたのね、あの子の素質に」

 ここでマミさんはほむらの目的が「キュゥべぇを廃することかまどかを魔法少女の世界から引き離すことで自分に有利な環境を作り上げるコト」だと断定します。

 ほむらからすれば見当違いも良いところで、ただまどかを血の流れない…膨大な血を流す可能性のない世界に戻したいだけなのですけど。

 マミがまどかの素質を可能性(希望)と捉えているのに対して、ほむらが危険性と捉えているのが印象的です。

「彼女だけは、契約させるわけにはいかない」

「自分より強い相手が邪魔者ってワケ?いじめられっ子の発想ね」

 この台詞でほむらは交渉の余地が無いことに気付くか、完全にカチーンときたのかはわかりませんが初めて敵対の意思を見せるわけです。

「…貴方とは戦いたくないのだけれど」

「なら二度と会うことの無いよう努力して。話し合いだけで事が済むのは、きっと今夜で最期だろうから」

 でもさらっとマミさんにいなされて、必死に涙を堪える辺りまで仕様です。


 振り返っていただけると分かるのですが、完全に噛みあってませんし仲良くしようとする気もありません。

 本気でまどかを魔法少女にさせたくないのならば、ほむらは「分かってるの?」とか高い目線から物を言わずにもっと低姿勢で「すいません、鹿目まどかを魔法少女にしようとするのを辞めてもらえませんか?」とか言うべきです。

 こうなったらもうマミさんはマミさんでモグモグルートを邁進するしかないですし、ほむらはマミさんに束縛されているしか無いわけです。


 何ていうか完全に意地の張り合いで。お互い腹を割っての話し合いなんか出来ようもないわけですが…もうちょっとこう…いや、いいですいいです掻っ捌いて貰いたくないんです。
 

■もしも、の話が出来るのかどうか。

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 もしも、もしもほむらがキュゥべぇを急襲する前にマミさんと接触して助力を求めていたら…とか思うわけですよ。でもマミさんはほむらのやり方を止めようとするハズだし、結局争いが起こるんじゃないかなとか。

 マミさんとほむらに関しては、共にまどかを愛しているという点で共通しているのですが方向性においてマミさんがほむらのブレーキになる部分があるので、最終的にはいがみ合うのではないかなぁと。

 でも、ここでまどかが一歩前に出てマミもほむらも引っ張っていくのなら多分すんなり落ち着くと思うんですよね。さやかスルーしてますけど。

 何ていうかまどかが引っ込み思案で本当に追い込まれた時でないと強く出ないという部分が、作品全体においてマイナスに作用してると思うんです。


 物語自体は少しさやかにズームするみたいですが、その後ろでノロマな亀のようにでもいいので少しずつ前に進んでもらえればいいなと願っております。




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