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zoom RSS BLOOD-C 第七話「うかりける」感想

<<   作成日時 : 2011/08/26 20:43   >>

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 今ある現実を虚飾しているのは、何だ。そしてそれを削ぎ落した時に見えてくる真実とは、何だ。(以下、忠勝)




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 結局六話のニコニコ配信は光消えてませんでしたね。




[粗筋]
 護ると約束した筈なのに。町の人々を、共に笑いあい過ごした双子を、守りきれず喪った事を悔み苦悶する小夜。だが、果してその約束とは誰と交わされたものであるのか。父ではない。ならば誰だ。母か?小夜は夜に部屋を出て、境内の石段を降りながら答えの出ない謎に想いを馳せた。そこに先日人の言葉で語りかけてきた犬が再び現れる。

 何故自分の元を訪れたのかと尋ねる小夜に、犬は「願いを叶える為に」と答えた。願いを叶える店の店主である犬は、ある者の依頼に関係する事で小夜に接触したという。だが自分は一度も町を出たことなど無いし、町の外へ行ったという知り合いもいない…。人違いではないか。そう小夜が問いを投げかけると、犬は問いで返した。「本当に?」、と。その言葉に揺さぶられ、小夜の頭が痛む。揺らぐ視界。犬は語り続ける。願いが果たされるまで共にいる。だから―――

 記憶が断絶し、覚醒した。朝の日射しがさし込む自分の部屋。夢かと思い視線を落とすとあの時羽織った上着が着たままになっているのが目に入った。夢では、無かった。

 じっとしていても辛くなるばかりで、朝の祈祷もそこそこに学園へ向かう。しかしそれが裏目に出てしまい、休校を知らないまま登校してしまった小夜は担任の筒鳥との話もそこそこに帰路に着く。

 穏やかな田園の景色。小さな橋を渡り、川沿いの土手を歩いて少しした所で駐在に呼び止められる。休校の報せを聞かぬまま登校していたのだと説明する小夜の顔に、刀で刺し貫かれた駐在から噴き出た血がかかる。

 川から現れたのは八本の腕を持つ巨躯の<古きもの>であった。倍以上はあろう体格の<古きもの>に圧倒される小夜は『あの時』から弱くなったと嘆かれ、また手に握る神刀で<古きもの>を打ち倒すといった決意も「『あの唯芳』が『あの神社』で『その刀を御神刀』だとして扱っているのか」と字け笑われて激昂する。だがその怒りは空しく逃げ傷を負って窮地に立たされてしまう。止めの一撃が<古きもの>から放たれる。父を守らなければならない。その一念が小夜を覚醒させる。
 <古きもの>が振り下ろした刀は小夜の肩口で止まった。小夜の一撃が、確実に致命傷となって<古きもの>を貫いていたからだ。今わの際に<古きもの>は小夜に「真実を唯芳に問い質せ」と告げた。その言葉が止めの一撃で小夜に真っ二つに切り裂かれた敵の最後の言葉であった。

 自分の顔が映る程の深い血溜まりが広がる。何かの感情に突き動かされてその血溜まりに膝をつき、手をあてて顔をぐっと近づけた小夜の背後から声がした。

 振り向けばそこに、級友の時真慎一郎が立っていた。


 一部始終を高い所から見ていた犬は、何処とも無く呟く。

 「約束を交わしたのは誰とだ。願いを叶えて欲しいといったのは、誰か」


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◆今回の百人一首◆

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【百人一首(七四番):うかりける 人を初瀬(はつせ)の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを(源俊頼朝臣)】

現代語訳:(私に冷淡で)つれないあの人が、私を想ってくれるようにと初瀬の観音様にお祈りをしたのに。まさか初瀬の山おろしよ、お前のように、「より激しく冷淡になれ」とは祈らなかったのに。

※引用元:小倉山荘『ちょっと差がつく百人一首講座』

 思い慕う人との関係が深まるようにとお祈りまでしたのにますます関係が悪化するのを嘆いた、待ちわびても振り向いてくれない相手への激しい感情を示した歌だそうです。MBSで視聴している人たちから見ると「あれ、後ろの番組に似た様な展開になってるキャラいたよな」とか連想すると思いますが、彼女はめげる行動が似合うキャラじゃないです。

 さて、内容と照らし合わせてみると今回の歌は相手への感情が少しずつすれ違っていくのを表したものになるのではないかなと想像出来ます。

 例えば小夜の父・唯芳への見方。今回の<古きもの>の台詞を繰り言として潰せるのか、潰せなかった場合どういう見方になるのかといった所は残り五話にして大きな見所に成り得ると思います。また、他のキャラクターにもすれ違いの構図は当てはまる(小夜→他キャラでもいいし逆でもいい)と思うので、今回で描写されたのが微妙な部分であっても次回以降どうなっていくか大いに期待する所であります。


■纏めづらい要点整理

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 話が折り返し地点を超えて後半戦に差し掛かってきた事もあって、「ここから何が重要なポイントになっていくか」が明示された回だったと思います。

 これまでは謎をちりばめていくばかりで、どう話が収束していくのか今一計り兼ねる所でありました。それが今回の話で多分更衣父娘と七原文人、時真慎一郎と筒鳥香奈子に焦点が当てられるのかなといった所までは絞り込めたのではないでしょうか。

 散漫に観てきた感じもあるので一度ここまでの話をまとめてみます。

 更衣小夜は学園生活の傍らで父の命を受け母の遺志を継いで<古きもの>を狩る日々を過ごしてきた。この目に映る人々を守る、小夜の誓いとは裏腹に少しずつ穏やかな日常は<古きもの>に侵食されてゆく。神託とは違う脳内の記憶に翻弄されながら、小夜は戦いの中で<古きもの>が人間と交わした約定である『朱食免』の謎を追う事となる。それが小夜自身に内包された謎を解き明かす事と同義である事を知らずに……

 うーん…まとめきれて…る…? 話の全容は間違いなく最終話を観るまでハッキリしない(解釈出来ない)タイプの作品だから途中でまとめる事がそもそも難有りなのかもしれませんが。

 ひとまず中心になるであろう謎は以下の4つです。七原文人や筒鳥センセ・時定慎一郎の正体や浮島という土地の云々に関しての謎に関してはこれらに付随して解き明かされるものだと思われます。


・小夜の失われている記憶は何であるのか(「守る」と誰と約束したのかetc...)

・<古きもの>と人が交わした約定、『朱食免』とは何か

・犬の依頼者は犬に何を願い、叶えさせようとしているのか

・そもそも、何故小夜と<古きもの>が戦う事になったのか



 4つある内の3つは本編中でも明示された部分です。最後の一つ、「<古きもの>と小夜との対立構造の所以」という作品の根本そのものへの疑問について、これがどういう事であるのか次で分かりやすく述べていきたいと思います。


■知りたいのは真実だけ

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 前回までの展開で、私たちは小夜の脳裏をよぎる映像が「彼女の過去にあった出来事に違いない」という見当をつける事が出来ていました。間違いなく過去、封じられている記憶において小夜は都会(少なくとも浮島よりも都会的な場所)を訪れており、そこで<古きもの>との戦いがあったのだと。
 ただコレが本編においてどのように繋がるかは不明瞭であり、視聴者側は時々挿入される謎の映像に戸惑うばかりでした。

 今回、その記憶は<古きもの>との戦い(作品中で行われてきた戦い)の始点になっているのではないかと推測される台詞を<古きもの>が語りました。

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 …戦国BASARAの本◯忠勝ですよね?

 戦闘シーン。何合か打ち合った後に飛び離れた小夜の膝元にしっかりと傷をつけた<古きもの>は小夜の戦い方を嘆きます。

「情けない…これ程迄にひ弱になっておるとは」

 しかしそれは未熟だからではなく弱体化したからだと判り小夜は戸惑います。そして<古きもの>はこうも言います。

「情け無いのはやられた方も同じか。『あの時』の主ならばともかく、この程度のものに消されるなど…残ったとしても恥にしかなるまい」「弱い…弱すぎる」

 この<古きもの>はハッキリと「あの時」と言いました。それがいつの事であるか、何があったのかは不明ですが、つまり小夜は過去に<古きもの>全体と大立ち回りを演じたという事になります。

 その記憶がわからない小夜は、相まみえた記憶のない<古きもの>が小夜の母の事を言っているのかと思い「母が『この神刀で』戦ったというのか」と問いかけます。そして、亡き母に変わって未熟ながらも<古きもの>は必ず殲滅すると言い放ちます。これは今までの小夜の行動原理であり、だからこそ今回冒頭で何も出来なかった(守れなかった)自分の不甲斐なさに涙を流した訳です。

 しかし、その話を聞いた<古きもの>は一瞬間を空けて呵々大笑した後小夜に問いかけます。

「お前の父親…『唯芳』がそう言ったのか?『あの神社』で?神妙な顔でもして『神刀だ』とお前に渡して?これは可笑しい!」

「これが笑わずにいられようか?『唯芳が』、『お前に』、『我らを倒せ』などと!お前も唯芳も愚かすぎる。いや誠に阿呆なのか!」

 そして再び斬り合いが起きて電柱まで追い込まれた小夜は、尚も「母が亡くなってからもずっと支えてくれた」のだと父との絆を主張します。ただ、それも<古きもの>には与り知らぬ事でした。

「『それ』は一体何の話だ…?だから『それは何の話だ』と聞いている!」

 ※この後からはちょっと今回の話の本筋から離れるので割愛します。


 この一連の遣り取りで今まで築かれてきた色んな基本設定が揺らいできました。

 どういう意味合いであるかはハッキリしませんが、わかるのは「唯芳が小夜に『<古きもの>を討て』と命じる」事そのものが奇妙な事態なのだという事です。

 唯芳と小夜に血縁は存在しないのか。

 第一印象では<古きもの>そのもの…少なくともそれに近い小夜に唯の人間である唯芳が<古きもの>を討伐するように命じているのかと思いましたが、確実にそうだとも言い切れません。

 唯芳も小夜に対して一定以上のリスクを負っているみたいなのですが、それはもしかしたら異端である小夜と偽りの親子関係を結んでいるからなのかなとも想像できます。

 今回のラストで血を啜ろうとするかのような姿勢をとった小夜の姿を見るに、やはり彼女の正体は吸血鬼なのかもしれません。それは恐らく<古きもの>にとって想定してなかった第三勢力であり、だからこそ総出で彼女を討ち果たそうとしたが出来なかった。その力を見込んだ唯芳は七原文人と共謀して小夜に偽りの記憶を植えつけて<古きもの>を殲滅させるように仕向けた……というのはどうでしょうか。

 そうなるときっと文人さんも吸血鬼ですね。今回挿入された独白の意味合いもつながりますし。

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 「そう…『約束』だ。二人で試すと決めた事に、この約束は必要だから。そして、この『実験』には他の準備も必要だね。二人の主張…どちらが正しいのかを証明する為の実験だけれども、これは二人だけでは無理だ。…さて、準備に取り掛かろうか。小夜……」

 恐らく人間に対しての扱いに関して意見が対立した二人が実際に試してみようというコトで唯芳を巻き込んで云々といった所かなと。
 また、時真くんが今回の次回予告で言ってた小夜への恩はその大立ち回りの時に命を救ってくれたとかそんな経験からかもしれません。


 いやぁ想像出来るうちに想像しとかないと損ですからね。合ってるかは知りませんよ。

 あと驚いたのは御神刀が御神刀じゃないっていう事ですよね。唯芳が御神刀だと偽ってたという事になります。じゃあアレは何なのかと。妖刀か何かなのか。明かされるか分かりませんがこちらにも注目したいです。

 果して戦いの始まりは何処にあるのか。近い内に明らかにされるでしょうが刮目して見届けたいと思います。


◇次回、第八話「よのなかよ」◇

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【百人一首(八三番):世の中よ 道こそなけれ 思ひ入(い)る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる(皇太后宮大夫俊成)】

現代語訳:この世の中には、悲しみや辛さを逃れる方法などないものだ。思いつめたあまりに分け入ったこの山の中にさえ、哀しげに鳴く鹿の声が聞こえてくる。

 想像が広がりそうだなと思って、今回は現代語訳を置いてみました。果して次回時定の小夜への思い入れの所以は明かされるのか。そして時真は生きていられるのか。楽しみに待っています。


 次回予告BGMが前回から変更となり、それに応じて次回予告の内容も変化しました。確認してもらえればわかると思いますが、本編中の台詞が次回予告に使用されているようです。前回のは冒頭のシーンですね。実際の使われ方というかニュアンスについては細かく変わっていますが。

 では今回の台詞。

時真「アレは何だ」
小夜「関われば危ない目に遭います」
時真「だったら…尚更知りたい」
小夜「何故ですか?」
時真「俺にとって、アンタは特別なんだ。小夜…」
小夜「次回、BLOOD-C。『よのなかよ』」


 筒鳥センセについて言及したかったんですけど面倒なんでカット。小姑みたいでしたね。でもあの様子だとポジションとしては事態の中心ではなく知ったかぶっているだけの感じもしますので、早く<古きもの>に襲われてください。

 あと小夜が登校途中で観た空き地に駐車されっぱなしの廃車の意味が気になっちゃいますね。あの車に意味があるのか、空き地にあった何かに意味があるのかは不明ですが。

 他にも感想としては、狐犬が自分の成り立ちを語るシーンで「何だまた作品間でつながり持たせるのか節操ないなぁ」とか一瞬思ったり、駐在さんの登場シーンを見て「あっ、死ぬな」と思ったのは多分自分だけじゃないとか、あとホンダムもどきは基本二刀流で余った腕は敵を掴むのに使うべきだったんじゃないかとか、そもそも素手で戦うべきだったんじゃないかとか色々ありますがまとまらないのでこのへんで。


 次回登場する<古きもの>の情報が欠片も見えませんが、6話ばりに凶悪なのの登場を願っていたいと思います。でも光で規制されない程度にね!



 また次週お会いしましょう。

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