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zoom RSS Fate/Zero 第一話「英霊召喚」感想

<<   作成日時 : 2011/10/02 19:02   >>

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 これは始まり(ゼロ)に至る物語………(以下、ネタバレ無しの初心者向けっぽい感じで)





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 秋アニメの感想書く気なかったんだけどなー仕方ないなー




◆始めに◆
 原作小説は読了済み、原典である「Fate/stay night」はアニメ版の視聴だけでノベルゲーのプレイはしてません。
 感想のスタンスとしてはネタバレ込みで展開してもいいのですが、在り来りだなと思うのでそういうのは無しでいきます。



【粗筋】:今からおよそ200年前、「始まりの御三家」と呼ばれる「アインツベルン」・「遠坂」・「間桐」の三家の魔術師達が召喚させた奇跡の願望機…『聖杯』。だがその至宝が叶えるのは、ただ一人の祈りのみ。協力関係にあった筈の御三家はその事実を知るやいなや血で血を洗う争いを始めてしまう。

 三家の魔術師間の争いは、やがて七人の魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚しバトルロワイヤルを行う事で真に「聖杯」を手にするに値する者を決めんとする「聖杯戦争」となった。闘争は60年に一度、「聖杯」が再来する日本の冬木市で三度繰り広げられたが、勝利者は未だ決まらぬまま。


 今…四度目となる聖杯戦争を始めようと、キャスターを除く六人の英霊が聖杯戦争に参加する為の理由を見出した六人の魔術師に召喚される。


 遠坂時臣は、「始まりの御三家」の純粋な願いであった「根源への到達」を成し遂げんとする為に。

 ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは、今まで築き上げてきた魔術師としての沽券を賭けて。

 ウェイバー・ベルベットは自己承認欲求の発露から、家柄に縛られない正真正銘の実力勝負を求めて。

 間桐雁夜は、かつての自分の落ち度から闇に堕ちようとする一人の少女を救う為に。


 そしてアインツベルン家が四度目の聖杯戦争の勝利を確実にする為に招き入れた男、「魔術師殺し」の異名を持つ魔術師衛宮(えみや)切嗣(きりつぐ)は胸の奥深くに秘められた目的の成就の為に。

 早期から「聖杯」に見初められ英霊を導く為の令呪を宿らせるも、他の五人とは違い「聖杯」で叶えたい願いも聖杯戦争に参加する意味も持ち合わせていなかった聖職者言峰(ことみね)綺礼(きれい)は、同類の匂いを嗅ぎつけながらも自分とは違い生きる為の答えを見つけたとされる男・衛宮切嗣にそれを問い質さんとする為に。

 魔術師たちが魔方陣を描き召喚の為の呪文を詠唱する。眩い光の後、果して聖遺物を触媒として六人の英霊が現世に再来した。現界した彼らは、自らの望みを果たす為の聖杯戦争で自身と対になる召喚者に対して契約完了の為の台詞を言い放つ。

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 「問おう。貴方が、私のマスターか」



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■第一話の立ち位置■

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 原作を知らずに初めてこの作品を見た人は、第一話をどう捉えればいいのか戸惑うと思います。知っている人は知っている人なりに色んな捉え方が出来ると思いますが、初見の人は何となく「聖杯戦争っていう凄いのが始まるんだなーうおーOPすげー」と感じてもらうのが一番だと思います。
 この作品で何が起こるのかに関しては最終話まで観てもらえればわかりますし、聖杯戦争自体の単純な結果であれば知ろうと思えば知り得るものですしね。

 「Fate/Zero」は「Fate/stay night」の前日譚です。それはつまり聖杯戦争が今始まろうとする四回目で終わらない事を意味します。

 「何故聖杯戦争が終わらなかったのか?」も含め、実際に行われた第四次聖杯戦争の結果に至るまでの過程を「Fate/stay night」につながる因縁の起源を詳細に見ていく事がこの作品の見所の一つです。

 何となく感じるままに第一話を視聴した人は、最終話を視聴した後にもう一度第一話を見直すといいと思います。また違った形で各登場人物がどういう在り方であったのかを見つけられるでしょう。


■ゼロに向かう事と、ゼロから始める事■

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 「Fate/Zero」の中心にあるのはセイバーだったり衛宮切嗣だったり言峰綺礼だったりしちゃう訳ですが(番宣ポスターとか第一話で対立軸が出来たのを見てもらえるとわかると思います)、彼らが築きあげていく因縁が重たくなってしまう時が必ず訪れると思います。


 「Fate/Zero」は「Fate/stay night」という「始まり(ゼロ)に至る物語」であるとされています。

 第一話に登場したメインキャスト達が如何にして最終話の聖杯戦争の結末に至るのかというのが作品の見所の一つであるというのは先だって述べた通りです。

 その最終話で導き出されるそれぞれの結末が、0→1という何かを得る結末と1→0という何かを失う結末の2つに分類出来るという事は分かっていただけるでしょうか。

 0→1か1→0か。矢印にどんな過程があっても迎える結末は唯一つ。何かを積み上げてきたという過程は共通していますが、そのベクトルが創造に向かうか破壊に向かうかで受け手に与えられる印象は全く異なります。そして破壊に向かう事を考えるという事は即ち絶望に近づくという事です。

 しかし自分の中でそれ(受け手が絶望に至る事)はこの作品の本意ではないと考えています。この作品を視聴するにあたって、登場人物が最終話までに何を失っていくのかを考えるのではなく何を得ていくのかを考えて欲しい。

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 今のゼロイチの考え方を「Zero」と「stay night」の関係に持ち込んでどうしてそういう主張になるのかを説明しましょう。

 「Fate/Zero」は前日譚であるという宿命故に1→0の結果を導く物語であり、続く「Fate/stay night」は0→1を導く物語であると捉えるのは容易です。

 ですが1→0が0→1になるまでの、その間を繋げる「Fate/Zero」の0と「Fate/stay night」の0は決して同じではありません。であるならば0→1へと繋げる為の1→0の0は喪失のみを意味するものでは無いというのは分かっていただけると思います。そもそも前日譚で全てが喪われているのであれば「Fate/stay night」という作品は何かを生み出す物語として存在し得ない。

 「Fate/Zero」が「Fate/stay night」へと続く(繋がる)何かを生み出す。それが何であるのかをこの作品を視聴する全員がそれぞれの捉え方で見付け出す事がもう一つの見所であると、自分は断言したいです。


■シリーズ構成を巡る旅■

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 アニメ化が決まった時、誰もが疑問に思った事でしょう。「脚本・シリーズ構成は誰がやるんだ」、と。

 まどマギの実績から原作者である虚淵玄ではないかという推測が流れ、先行上映のパンフの誤植で脚本確定かと思われましたが実際の所彼のポジションは「原作」者となりました。(ちゃんと監修してるとかそういうのは置いときます)

 では誰が脚本を書くんだという深まる疑問が、第一話のテロップでついに明らかになりました。

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 脚本製作:ufo table

 …驚きますよね。他ならぬアニメ制作のufo tableが脚本書くってんですから。

 でも第一話においてネックになる部分なんかは一つも感じられず、全て支障なく展開された気がします。

 多分コレは原作小説自体がアニメに昇華しやすかった事と脚本を自社で賄う事でアニメにする上での齟齬が大幅に低減された事に理由があるんじゃないかと思います。


 そもそも小説をアニメやら実写映画だのにするにあたって何故脚本家を用意するのかといえば、「原作小説というのが基本直接映像化に繋げられる状態に無い」というその一因に尽きます。

 小説を形成する一人称語りが長々とした会話が内面描写がその他諸々が、映像化にあたっては冗長になってしまう。だから脚本にする事で小説の要所を端的にまとめようと、描写しきれない部分は映像内での各登場人物の所作や演出なんかで表現しようと、そうなる訳です。

 そうなるとどうなるか、わかりますよね。つまり原作小説は脚本にする人の解釈をもって再構成された別物になるわけで、その解釈が果して原作を知る人たちの眼鏡に叶うかというのはもう今まで何本もアニメを視聴してきた人たちには言うまでもないでしょう。

 考えようによっては原作から別媒体に移行する事は元々の原作が展開された媒体の利点を失う事と同義なのですから、原作再現などはほぼ不可能だと捉えるべきなのです。

 評価すべきはその別媒体で原作をどういった形で昇華させたのか、そこに尽きると思います。


 さて、話をFate/Zeroの脚本に戻します。

 原作小説やブラクラの小説版を読んでいただいた方ならわかると思うんですが、冬木市やロアナプラの舞台設定がそれなりに想像できている上で小説を読み進めるとそこで展開される光景が鮮明に浮かべられるんですよね。

 自分は原作小説をアニメ版「stay night」を視聴した後に読んだんですが、それまでに構成されていた冬木市の風景がすんなり小説に融け込んできたのに驚きました。ブラクラに関してもアニメ化にあたって完全に仕上がったロアナプラの風景を生々しく匂わせられていて「あれコレ漫画読んでたりしないよな」と錯覚する事も(言い過ぎか?)

 ともあれ虚淵玄氏自身が元はビジュアルノベルゲーを主戦場としていた為か、原作小説を元にして絵さえ(動画さえ)キッチリ提示出来ればあとは台詞回しだけでアニメが出来上がっちゃうんですよね。

 ここに別の脚本家の方々をはさみ込むと別の形になる訳で、それは決して望ましいものではありえない。

 だからこそufo tableは自社で脚本製作をして虚淵玄氏に監修をしてもらいながら原作をアニメ化するにあたって不可欠なエッセンスを取りこぼさないようにしたのではないかと考えられるのです。

 なかなか出来ないアニメ化の形だとは思いますが、原作者にとっては冥利に尽きる形になっているのではないでしょうか。


◇次回、「偽りの戦端」◇

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 全然ストーリーについて言及してないじゃないかとお思いでしょうが、大丈夫です。今の時点でキャラの内面描写とかしたら即ネタバレになるんで。初心者向けぐらいに設定してるんで今回はコレぐらいでいいです。

 次回はキャスター組の登場になるんでしょうけど、アレどこまで描写出来るのかなーと思ってます。血C観てたらそれなりにいけそうな気もしてるんですけどね。…コレはネタバレじゃない、大丈夫事前の警告だから大丈夫。

 OPEDについてはまた次回出揃ってから言いたいなーと思いました。作品の映像美なんかに関しては自分は語る言葉を持ち合わせてないので「ちょっと涙出かけた」とかそんな感想でいいですかね。


 何にせよ、これだけのクオリティで展開される「Fate/Zero」という作品を楽しめる幸せを噛み締めながら最終回まで感想記事書いていければいいなって思っています。予定は未定ですが。ええ、予定は未定です。




 ではまた。







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