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zoom RSS 輪廻のラグランジェ 第1話「ようこそ、鴨川へ!」感想

<<   作成日時 : 2012/01/17 03:13   >>

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 プロデューサーさん、ロボットアニメですよロボットアニメ!(禁句)始まりましたXEBEC制作の「輪廻のラグランジェ」。きっちりと視聴者を惹きつける一話が出来ていて、何故この作品をもっと早めに見れなかったのかとほぞを噛んだ程です。いや本当に素晴らしかった。(以下、長ったらしい話)





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 「どうせ最速地域から一週間以上遅れての感想記事だし好き勝手にやっちゃえ」と思って書いたのはいいけど、大丈夫かなコレ…。んで二話視聴終わっちゃったけど大丈夫かなコレ・・・。





あらすじ:京乃まどかは鴨川女子高等学校の二年生。たった一人の「ジャージ部」部員として高校、ひいては鴨川の街で人助けを行う日々を過ごしていた。そんな彼女の前に現れた謎の少女ラン。彼女を自分と志を共にする同志だと信じて疑わないまどかは、ランにジャージ部に入部して欲しいと頼み込み承諾してもらう。

 喜ぶまどかに、自分も頼みたい事があると告げるラン。

 「あなた、ロボットに乗れる?」

 事態を飲み込めないままランに連れられ、まどかは鴨川近海に停泊する洋上プラントを訪れる。そこで出会ったのは流線型をした美しさすら感じられるロボットだった。綺麗だと感じつつも、何処か既視感を抱いたまどかはロボットに触れる。刹那、フラッシュバックする記憶。戸惑うまどかがその記憶が何時のものであるのかをちゃんと確認する間も無く、衛星軌道上から謎のロボットが洋上プラントを急襲する。

 洋上プラントが迎撃を行う中、ランはまどかに語りかける。その機体とは過去に交わした約束がある筈だと、いつ如何なる時も互いに心を預けあう同志となると約束した筈だと。そして、「敵」はそのロボットに力があると信じて洋上プラントを襲撃しているのだと説明する。

 ランは地球の人間ではなかった。まどかと彼女の同志であるロボットを守るように命じられた宇宙人だったのだ。

 「敵」のロボットが洋上プラントに迫る。併設された滑走路が降下する中で、まどかは決意する。

「私が乗らないと、ランは困る」

「困るわ」

「…鴨川には何時来たんだっけ?」

「昨日よ」

「じゃあ、鴨川のいいトコまだ全然知らないね!」

「…?ええ」

「だったら…答えは一つだ!」

 まどかの乗ったロボットが離陸する。敵の頭上を飛び越したロボットは旋回して敵へと突っ込んでいく。しかしその攻撃は敵の展開した防御壁に阻まれて失敗する。身動きの取れない状態になり八方塞がりかと思われたが、自分で操縦出来ればというまどかの意志を汲むように、ロボットが変形し人の形を取った。そのまま貫手で敵の防御壁を砕いた。危険を察知した敵がロボットの首を掴み距離を取るように蹴り飛ばす。

 防御壁・亜空フィールドが破壊された事に戦慄する敵ロボットのパイロット、アレイ。彼が目の前にしている機体こそ伝説の機体…ウォクスに相違なかったのだ。

 内蔵していた亜空ソードを起動させ敵ロボット・テネリタスがウォクスへと一目散に駆ける。振り下ろされた亜空ソード、それをウォクスが腕ごと片手で受け止める。操縦権はいつの間にかまどかに委譲されていた。斬りつけようと押し込んでくる力を受け流すようにウォクスが防いでいた片手でテネリタスの左腕を払いのけ、同時にテネリタスの背後に回り込む。アレイが後ろを取られたと気付き反応しようとするより早く、まどかはウォクスの両手で胴を掴み、弧を描くように後方に仰け反りつつ敵ロボットを地面へと叩きつけた。

 あまりにも鮮やかに決まったバックドロップ。ブリッジの姿勢が保たれたまま、敵ロボットは機能停止しまどかのカウントが洋上プラントに響き渡る。

 「1,2,3…まるっ!」



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○こういうロボアニメが観たかった

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 ゴング鳴ってたら思わず歓声をあげるようなフィニッシュホールドでEDに入った第一話。ロボットアニメとしてどうなんですかって聞かれたら満点を上げたいくらいだと答えます。


 ラグランジェ一話がなんで良いのかと言うと、ロボットアニメの肝である(と自分が思い込んでる)「何故主人公がロボットに乗らなきゃならないのか」(外的要因)・「何故主人公はロボットに乗るのか」(内的要因)がきっちりと纏められてて観ている側にも分り易く伝わったからでしょう。

 作品世界においてどんな敵勢力の脅威や対抗勢力が…戦力であるロボットの出自があって何故主人公が巻き込まれるのか、主人公がロボットに乗らなきゃいけないという状況になって何故/どうやってロボットに乗って戦うのか。この2つが謎を孕みつつも明示されて尚且つ観ている側にも伝わらないと、続いて展開される戦闘シーンにおいて感情が乗りにくく(つまり面白く感じられなく)なるんですね。戦闘シーンをリング上での闘いと位置づければ、そのリングに上がるまでの背景がきっちりと理解できるように描写されなければ(勿論闘いは闘いで切り離せるけど)リングでの闘いが盛り上がらないと、噛み砕くとそんな解釈になるでしょうか。

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 ロボットアニメも年月を積み重ねてきた中で出来た色んなお約束やらスーパー系リアル系の垣根やら何やらある訳ですが、要は普通のアニメと同様に視聴者を納得させられる作品世界で視聴者を納得させられる物語が展開されればいいのです。

●外的要因:何故まどかがロボットに乗らなきゃならないのか

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 ラグランジェの世界では地球に来訪した異星人が敵味方に分かれてウォクスというロボットを巡り争っており、地球人達はウォクスを擁している異星人側と協同しているらしい…第一話ではそういう内容が何となく伝えられます。話の流れからすれば「異星人が襲来する→どうやら敵味方に分かれていてランは地球人側なんだな」という順番で事態が把握されます。

 異星人が争っている理由の主な要因らしいウォクスというロボットは何やらまどかの母と因縁があり、また娘であるまどかもウォクスと何らかの約束をしているようで、まどかの従姉妹である中泉ようこは彼女をウォクスに乗せないよう努めていたというのが一話で分かります。

 まどかはウォクスと繋がりがある。しかし彼女がウォクスに乗らなくてはならない直接的な理由にはならない。そこで並行して描かれるのが異星人であるランです。

 最後の方で洋上プラントの指揮官っぽい人が「『何があっても狼狽えるな』と伝えろ。…誰かさんみたいにな」と語っていた事とランがまどかがウォクスに搭乗して戦っているのを見て固く拳を握りしめていた事から察するに、ウォクスに乗れるらしいランは何らかの要因で現時点では戦えない状態にあり、彼女の代理としてウォクスと繋がりのあるまどかに白羽の矢が立ったと考えるのが妥当でしょう。

 任務としてランはまどかが初対面から誤解していくのと裏腹に、故意にまどかの制服を拝借して鴨川中学校に潜入し、打算的にまどかをロボットに乗せる為にジャージ部への入部の誘いを受けます。

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 実際まどかとランでどれだけ認識の違いがあったか露見するのはCM前の会話です。

 更衣室からまどかが出てくるまで、ランは観察も兼ねてじっと廊下の掲示板にあるまどか手製(多分)の「ジャージ部・部員募集」の張り紙を見つめます。更衣室から出てきたまどかはランの視線の先に部員募集の張り紙があるのを見て思い込み全開で問いかける訳です。

「気になる?」(ジャージ部部員募集の張り紙が)
「ええ」(気になるのはまどかでありジャージ部では無い)
「やっぱり!」(ランは同志だと勘違いを確信に変える)

 ランの容姿を人助けの為に最適化させたものだとして話を進めていくまどかは、でもランは何か違うなと感じ(でもそれは人助けをする意識の違いだと勘違いしたまま)「同志って言おうかと思ったけど、もしかして先輩?」と率直に告げます。昨日来たばかりであるランは言葉の意味が分からず「同志って何?」と問いかけます。

「同じ志を持って共に歩み行く仲間のことだよ。でも、今時言わないかぁ。ウチ、お姉ちゃんがこういう言葉が好きだからつい…」
「いい言葉ね。…同志」

 ランが同志と言った際にどういう思いがあったかは不明です。しかし彼女にとってはまどかが次に発したセリフが最も重要な情報となります。

「私と同志になっちゃう?困ってることがあったら、100%助っ人しちゃうよ?

 これはつまり、まどかと同志になればその延長線上として間違いなく助けて貰える…ランの抱えている「まどかにロボットに乗って貰いたいけどどうしたらいいのか分からない」という悩みの解決が確約されるのと同義である。そう判断したランは渡りに船とばかりに同志になること(=ジャージ部入部)を承諾します。

 自己紹介をして握手を交わしたランはそうしてまどかに告げる訳です。

「早速だけど同志、実は困っている事があるの」
「なになに!?どんな事でもするよ!
「あなた、ロボットに乗れる?」

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 そりゃあまどかも気の抜けた顔しますよ。ここからまどかはランが抱えている問題に巻き込まれる事になるのですが、まどかは否応無く巻き込まれる状況下でも流されるままではなくキチンと自分でウォクスに乗ることを選択します。

 何故まどかが決断できたのか。理由を知るにはまどかがどんな人物であるかをランのように知らなければなりません。


●内的要因:まどか自身の成り立ち

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 京乃まどかは、幼少期に何があったかは分かりませんが紆余曲折あって鴨川のおじさんの家で育ちました。その生い立ちを経て、部員が自分一人のジャージ部で日常的に人助けを行う現在のまどかがいます。

 彼女の行動原理となる願いは、おそらく冒頭での一言に集約されるでしょう。

「今日も明日も、みんなと幸せでありますように」

 その願いを叶えたいから、海で溺れている人がいれば通学途中でも遅刻覚悟で助けに行くし高校の各部の助っ人もするし他に困っている人の助けにもなろうとする。

 各部の助っ人として活躍するキャラクターは多々存在し、大体は「自分が何をしたいかがハッキリしない」から間に合わせとして助っ人を行うのが常です。しかしまどかは「皆が幸せになれるように人助けをしたい」からその為のジャージ部を立ち上げ、剣道部長との乱取り後の会話で剣道部を引き継ぐか生徒会を引き継ぐかの要請にジャージ部長として断る訳です。

 まどかにはハッキリと自分が進みたい道が見えている。だからこそ、ランが持ちかけてきた問題に直面し事態が逼迫する中でも状況に呑み込まれずに自分がどうしたいかを吟味出来る。

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 等身大とは言えません。普通の人は「自分の為に何かしたい」という事に他人を挟んだりはしませんし他人の幸福が自分の幸福であることをまどか程強く感じはしないでしょう。

 揶揄するならお人好し。しかし、自分の手に負えない事態に直面した上でその化けの皮が剥がれないまどかは本物に違いありません。


○外的要因と内的要因の折衝:何故まどかは戦うのか

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 かくしてランに導かれてウォクスの前にやってきたまどかはウォクスに触れる事で自分に何らかの因縁がある事を知り、どうやらプラントを襲撃している敵と戦わなければならないと認識します。

 状況をゆっくりと飲み込んできたまどかは、開口一番に「無理だよ」と言います。しかし敵に立ち向かうことが出来ないとは言いません。自転車しか乗ったことが無いから、こんなロボットを操縦する事なんて出来ないと、そういう風にランに告げるのです。

「操縦は全てこちらがする。貴方は機体の中にいてくれればいい。」
「それだけ…?」
「それだけよ」

 それだけが出来なかったランはまどかに言います。実際それが出来なくてランはまどかに縋った筈ですから、間違いではありません。跳ね橋のような滑走路が降下して直面している事態がどんなものであるかがハッキリと分かるようになる。眼前に広がっている光景は明らかに機体の中に座っているだけで解決出来るようなものには感じられない。しかしまどかはウォクスの機体を撫でながら呟きます。

「私が乗らないと、ランは困る」

「困るわ」

 ここで、京乃まどかがウォクスに搭乗し敵ロボットと戦う事が彼女の願いである「今日も明日も、みんなと幸せでありますように」と連結して今までの人助け生活の延長線上にある事だと認識されるのです。

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 だから鴨川を愛するまどかはランにこう聞きます。

「…鴨川には何時来たんだっけ?」

「昨日よ」

「じゃあ、鴨川のいいトコまだ全然知らないね!」

「…?ええ」

「だったら…答えは一つだ!」

 そう、困っているランの悩みを解決して鴨川のいい所を教える為にまどかはウォクスに乗ることを決意するのです。

 結論はシンプルですけど、この一言をキッチリ言う為に必要な描写が積み重ねられたからこそ説得力が生まれた訳です。

 加えて言うなら、決意がしっかりと固まっているからこそ戦闘でもウォクスのスペックだけではなくまどかの実力で勝利できたと納得できるのです。

 アレイの搭乗する敵ロボット・テネリタスの亜空フィールドに阻まれた時も、狼狽えずに自分で操縦出来ればと言います。自分で動かせれば何とかなると、そういう自信があるのです。そして操縦権が自分に与えられたと同時にテネリタスが振り下ろした刃を止め背後に回りこみ、バックドロップを綺麗に決めて勝利。

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 感服ですよ。ロボットアニメの第一話でここまでロボットのスペックや自身の才能だけを勝因にせず「こいつがパイロットだからこそ勝ったんだ」とハッキリと見せつけた主人公はそうはいませんよ。ここからまだ操縦能力も含め内面部分も成長の余地があるっていうんですから、そりゃあ期待も膨らみますよ。

 ただし「まるっ。」は流行らない。ええ、流行らないと思いますね!「わん。」もな!!


◎次回、第2話「鴨川スピリット」◎

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まどか「いや〜終わった終わった。ラン何食べに行く?さんが焼き?鴨川汁?房総巻きなんかも美味しいよ!」
ラン「愛妻弁当が良いわ」
まどか「私愛妻じゃないよね?」
ラン「…違うの!?」
まどか「多分…っていうか絶対違うよ!もういいや、とにかくおじさんにじゃんじゃか作って貰うから!行くよ!」
「かしこまりっ☆」
まどか「えっ今の誰!?」


 見れば見る程にテンション上がる第一話でした。多分放送終了まで何度も見返すでしょう。ラグランジェは分割2クールらしいんでいつになる事やら…。

 スタッフを見ると総監督の佐藤竜雄さんに目が行くと思うんですけど、大事なのは監督の鈴木利正さんですよ。…ええ、ヒロイックエイジと劇場版蒼穹のファフナーHAEの監督ですよ。通りで掴まれるわけですよ!ヒロイックエイジはロボットアニメじゃないですけどね!絶対に最終回まで見ちゃいますね…。

 さて、物語としては襲来してきた異星人三人組の正体が気になりますね。どこからやってきたのか、デメトリオというのが住んでいた所なのか、ユリカノって何だとかレガリテって何なのとかいろいろあります。キャラクター面で言えば、まずはランがデレる所が第一歩でしょうか。あとは次回予告に出ていたおっぱい担当がどういうキャラかも知りたいです。

 何はともあれ、次回も面白く視聴できればいいと思います。ええ、感想記事は続けたいなと思います。やっぱ原作付きアニメは補完するような感じの記事しか書きようがないのでオリジナルアニメが一番ですね。

 ではまた会えれば次回で。

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 制服の下に体操着とか競泳水着着たりするトコまでフェチズムの一つにしたくないけど、・・・いいんですよね・・・。




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