ゾクゾクしますねぇ・・・。来週からの展開が怖くて、ゾクゾクしますねぇ…!!
あらすじ:巴マミは死んだ。魔女の結界内で、誰にも気付かれること無く。いなくなったのを知っているのは、まどかとさやかだけ。
あまりにも彼女たちの中だけで変貌してしまった・・・他の人々にとっては変りない日常に、二人は屋上で打ちひしがれる。それだけ、マミの死は凄絶だった。
マミのいなくなった見滝原はどうなるのかの問いに対し、キュゥべぇは淡々とグリーフシードの獲得のみを考える普通の魔法少女が現れるだろうと答える。しかし、そのやり方を批難できるのは同じ魔法少女だけだとも。
その魔法少女になる動機を喪失した二人を後ろに、キュゥべぇは去る。
放課後、マミの住んでいたマンションの一室を訪れたまどか。誰もいない、いなくなったその部屋に自分のなりたかった魔法少女を描いたノートを置いてマンションを出る。その入口で、ほむらが待ち構えていた。
帰路でほむらはまどかに語る。気に病むことはない、マミが迎えた最期は魔法少女とした契約した者全てが等しく迎えるものだと。
誰にも気付かれず、何も残らない・・・死。
許容できないまどかは、反発してマミの事は決して忘れないと叫ぶ。それを淡々と語るほむらのコトも。対してほむらは冷静に忠告し、まどかと別れる。
その優しさがもっと大きな哀しみを引き寄せることだってある、と。
同じ頃、夕焼けに染まる病室に上條とさやかはいた。
いつものように音楽を聴く上條とそれを見つめるさやか。しかし今日はいつになく上條は荒れていた。諦めなければと思っていた、一縷の望みにかけてリハビリをしていたがついに担当医に動かなくなった左腕の回復は無理だと宣告されたのだ。
奇跡や魔法が起こらない限り、もう昔のように楽器が弾ける事なんて無い。それを聴いたさやかは、上條に叫ぶ。
「あるよ。奇跡も…魔法も…あるんだよ…!」
視線の先には、別れたはずのキュゥべぇがいた。
夜、街中でまどかは友達の志筑仁美に出会う。いつもと様子のおかしい彼女の首元には、魔女の口づけがあった。そのままほむらに連絡も取れず志筑を見捨てることも出来ず、まどかは複数の同様に魔女の口づけを受けた人々と共に町外れの廃工場に辿りつく。
死に取り憑かれた彼らが集団心中を行おうとするのを必死になって阻止するまどか。阻止された怒りからか、魔女に取り憑かれた人々が襲い掛かられるのから逃げるように工場の外に出るも、そこから今まさに魔女が孵化しようとしていた。
結界に取り込まれ、まどかの意識が揺らぐ。これが、マミの死から逃げた罪への罰か。魔女の手下がまどかの四肢をもごうと手足を引き伸ばす。
死を受け入れようとした刹那、四方からの斬撃が魔女の手下を薙ぎ払いまどかの窮地を救った。
まどかを救ったのは、魔法少女としてキュゥべぇと契約を交わしたさやかだった。魔女を打ち倒しまどかの前に立つ明るい表情のさやか。魔法少女になったことを何処か諌めるような…でも何も非難など出来ないまどかとは対照的に、険しい表情をしたほむらが現れさやかと対峙する。
夜風に吹かれ、病室でふと上條は目を醒ました。快復が絶望視された彼の左手が、動く。
街から離れた送電鉄塔に、その魔法少女はいた。マミのいなくなった見滝原を自分の縄張りにしようとやってきた彼女・佐倉杏子は、新しく誕生した魔法少女・さやかを疎んじてキュゥべぇにこう告げる。
「要するに、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょ?そのコ★」
■さやかの胸中について
マミを失った哀しみに打ちひしがれるまどかに対して、同じように哀しみを抱きつつもさやかはどこか冷めたようにも見えます。それは上條という不幸を知っていたからなのでしょうか。
上條との付き合いは幼少の頃から今までの間長いこと続いているらしく、それだけに天才と謳われながらも事故で左腕に重症を負い再起不能となった彼に酷く思い入れがあるのかもしれません。
何も出来ない自分が、病院でリハビリを続ける上條を励ます・・・「上條の役に立てる」関係が今回まで続いていました。しかし医師からの宣告でもう二度と楽器が弾けないことがわかった上條は絶望し、さやかを責め立てます。また何も出来ない、役に立てない立ち位置に戻ってしまいそうになる。
奇跡でも、魔法でも無い限り状況は回復できない。さやかが縋るのは魔法少女になるコト。
乞い、願った瞬間に視線の先にキュゥべぇがいるってのは恐ろしいですよね。完全にさやかが魔法少女になりやすい位置にあると見越した上での伏撃ですからね。
何処かしら、「あの時魔法少女になっていればマミを死なせずに済んだんじゃないか」という仮定を潜在意識に刷り込ませて、それでいて上條くんの状況が被さってくるわけです。そりゃあ魔法少女になりますよね、二つ返事で。
にしてもさやかの魔法少女としての活躍も格好いいですよねー。剣をもって魔を打ち払うとかロマンじゃないですか。それでいて素早さもかなりのものみたいで、魔女とスピード勝負とかしだした日には感涙にむせびそうですね。
そこから阿鼻叫喚につながらないことを祈るばかりですが。
■まどかの優しさ、ほむらの厳しさ
幸せバカ筆頭のまどかは、完全にマミさんの死に打ちひしがれています。正直言って、OP後の朝食のシーンで吐くんじゃないかと気が気でなかったです。
なりたかった自分の理想像が、ああいう形で砕かれればそりゃあショックですよね。
「今でもまだ魔法少女になりたいか」というさやかの質問にも、涙ながらに自分はなれないと告げるまどかが可哀想。
挙句マミさんの部屋に自分の夢を描いたノートを置くあたりが傷の深さを物語っています。駄目ですよまどかさん、失踪届が出て捜査が始まったら参考人として事情聴取を受ける羽目になりますよ?
悲しみにくれるまどかを優しく慰めるほむらが印象的です。ここまで喋る子だとも思ってなかったので。
難しいところなのは、ほむらはそうやってまどかを魔法少女と魔女のいる世界から遠ざけるのですが、マミの死を…その存在を忘れることが出来ないまどかはどうあっても切っても切れない状況にあるという部分ですね。
そもそもほむらは何故まどかを魔法少女にさせないのか。そしてまどかに告げた「その優しさがもっと大きな哀しみを引き寄せることだってある」とはどういう意味なのか。
祈りの内容も含めて、近い内に全てを明らかにしてもらいたいものです。
■志筑仁美オン・ステージ
まどか☆マギカの視聴者の百人に一人はいるであろう志筑仁美ファンの方々についに朗報が。彼女の出番が、彼女がスポットライトを浴びる場面がついに来たのです!
魔女の口づけを受けた状態ですが。
もう完全に脳内お花畑みたいな状態になって、異常な思考で異常な持論をぶちまける志筑仁美オン・ステージ!
「邪魔をしてはいけません、あれは神聖な儀式ですのよ?そう、私たちはこれから皆で素晴らしい世界へ旅に出ますの。それがどんなに素敵なことかわかりませんか?生きてる体なんて邪魔なだけですわ。鹿目さん、あなたもすぐにわかりますから…」
拍手喝采ですよ。工場内にいるまどか以外の皆スタンディングオベーションですよ。
でも実際のところ自分はそんなの見たくなかったんですが!
まどか×ほむらで百合百合~☆な妄想に花開かせる仁美さんが観たかったんです!ラリってるベクトルが違う!
わー、何とかそのくだりを見せるまで死なないでいてください仁美さーん!
■月を鮮血に染めるように
凶相を浮かべる新たな魔法少女・佐倉杏子。
CV.あいぽん(野中藍)ですよ。黒あいぽんですよ。
狂犬この上ないんですけど。キュゥべぇに「まさか君が」って言われるレベルですよ。正気の沙汰じゃないじゃないですか。
完全にカチコミかける気満々なんですけど、果たしてどういうコトになるのか。
マミに変わって見滝原を守る魔法少女になったさやかに対して、マミとは別の思考回路で動く損得勘定で動く魔法少女。
衝突しない筈がありません。魔法少女同士で戦闘しない筈がありません。
血が流れますよ。
それもちょっとやそっとじゃない量の、血が。
あわよくば其れが上條くんや志筑さんにまで波及しないコトを願うのみです。
★次回予告★
「舞い上がっちゃってますね、私!これからの見滝原の平和は、この魔法少女さやかちゃんがガンガン守りまくっちゃいますからね!!」
「後悔なんて、あるわけない」
なんとなく、守りきれなくなるフラグ立ててませんかさやかさん。
エンドカードは小林尽センセ。「夏のあらし!」をシャフトがアニメ化した縁がありますね。
次回は杏子のカチコミとさやかが魔法少女になっての日常に注目ですね。
不安要素としては今回倒した魔女がグリーフシードを落とさなかったので、もしかしたら魔女の口づけは持続しているのではないかという点。
魔女が倒されてない可能性の一つとして、次回予告後の提供バックの黒い3匹に目が行きます。何者なんでしょうか…?
何にせよ、魔法少女間でのガチバトルが見られそうで愉しみですね!
次回もがんばりまーす。
この記事へのコメント
オラクル
・バットエンド的なストーリーはスクールディスだけで良いかも。見ていると、仮面ライダー・龍騎、ザ・ソウルテイカ―、灼眼のシャナといういくつものストーリー世界を思い出してしまった。
エコール
数ある作品の中でバッドエンディングを迎えるものは他にもありますし、基本的に納得出来る帰結であればどんな結末であれ受け入れたいと思っています。
類似点を探すよりこの作品にしか無いものを探すほうが楽しいですよ。