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zoom RSS BLOOD-C 第一話「あまつかせ」・第二話「きみがため」感想

<<   作成日時 : 2011/07/20 01:26   >>

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  BLOODシリーズ最新作というコトで今度こそ目一杯チャンバラしてくれるのかなーと楽しみにしていました。第二話まで観て概ね満足出来てます。ここから更に本編中や各話タイトルに仕込まれてる情報をもっと掘り下げるとより楽しめると思い、適当に色々まとめていきます(以下、ヘッドと副ヘッドの共演)





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 『CODE-E』以来の好きになれる眼鏡ヒロインなんですけど、そうなるとちょっと身近なトコでは自分しか好きになる人いないのかなぁとかちょっと不安になります…。





《粗筋》
 浮島神社の巫女・更衣(きさらぎ)小夜は私立三荊(さんばら)学園に通う女子高生。母を小学生の頃に亡くした彼女は、その陰りを見せること無く近所のカフェのマスターに見送られ学園へ登校し、級友たちと共に楽しい時間を過ごす。

 しかし少女は神主である父・更衣唯芳(ただよし)から苛烈な使命を請け負っていた。古の時代から存在し、人を喰らうと言われている生物<古きもの>。様々なものに取り憑くその異形の怪物を討ち果たすという、浮島神社の巫女だけにしか出来ない『お務め』が小夜には課せられていた。実の所、小夜の母も巫女として<古きもの>と戦う中で敗れ…命を落としたのだった。
 浮島の地を…そこに住む人々を…愛する父を護る為に、代々神社に受け継がれてきた御神刀を手に、今夜も小夜は闇夜を駆け、<古きもの>を討つ。


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◆前置き

 そもそも、の話から始めますと宣伝文句で「BLOODシリーズ」とか言われますけど最初の映画・そのコミカライズ・TVシリーズ・実写映画は決して同じ世界観ではないです。「少女が日本刀を手に翼手(今回は古きもの)と戦う」といったコンセプトが共通しているくらいで、(まぁ関連性を匂わせたり匂わせなかったりしてましたけど)基本的にはそれぞれが独立して個々の「BLOOD」を作り上げています。

 だからそれぞれに存在する小夜は別人ですし、彼女らが戦う理由も翼手の存在する理由も別にあります。

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 つまり、今回の「BLOOD-C」はまた別のものになる訳です。小夜の名字がこれまでの「音無」から「更衣」に変更されているのもその部分を強く意識してのものかもしれません。故にこれまでのものとは切り離して観るとより楽しめるのではないでしょうか。シリーズものとしての相乗効果を狙ってるわけでもないのに、混同しちゃったせいで元々の面白みが削られるのも勿体無いと思いますし。

 余談ですけど、シリーズ自体の情報や小夜以下諸々の諸設定に関して公式の方で「BLOOD-PEDIA」というウェブ百科辞典を立ち上げてくれているので、作中の用語に関してわからないものがあればここを訪れて調べてみるのも良いと思います。


◆更衣小夜について

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 ここから本題。しかし本編の内容に関しては粗筋で述べた以上のコトはなく、特にこの描写がどうこうと言う部分は無い(今の時点で展開出来るものは無い)ので、ヒロインである小夜について言及したいと思います。

 更衣小夜は、浮島神社の神主の娘で自身も父の助けになろうと巫女としての務めを日々果たしているドジっ娘。でも運動神経は抜群。…切り替えてからの集中力が凄いというのもあるでしょうし、弛緩した空気になると自分も緩んじゃうのでしょうか。
 見た目で言うと、頭部がおにぎりに見えてしょうがないです。

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 さておき、学園から神社に帰り父からお務めとして御神刀を手渡されると一変して<古きもの>をバッサバッサと切り倒す女侍になるのですが、彼女に剣を教えたのは誰なのか(父?母?他の誰か?それとも我流?)・何故危地に陥ると瞳孔が収縮して瞳の色が赤くなって爆発的な力を発揮するのか、一向に判明していません。
 その謎も含め小夜の正体とは何か、について過去シリーズからあり得る可能性を模索するのも一興ですけどちょっと野暮なのでそこは次回以降で明らかにされるのを待ちたいと思います。

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 ただ、彼女の名前に関して一つ気になることがあるのでそれについてはきちんと疑問を呈したいと思います。
 彼女の名字である更衣(きさらぎ)についてですが、「きさらぎ」って普通漢字にすると「如月」であって「更衣」は今では使われていないものなのです。では何故、わざわざこんな語句を持ってきたのか。やはりそこにある意味合いを付加させている(背負わせている)んじゃないかと思うのです。

 涅槃会を意味する「更衣の別れ」か関係しているのではないか、それとも「更衣」を「こうい」と読みことで衣替え(=シリーズの刷新)を意味しているのではないか…種明かしがされるかは不明ですが、熟考の余地はありそうです。


◆各話タイトルとモノローグ

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 これからも毎話同じ形を続けるのかはわからないんですけど、ひとまず2話まではガリレオ温度計を映しながら誰かの独白が挿入されていました。ダメ絶対音感を用いて「あれコレ◯◯さんだよね」とか推測出来るけど(登場人物少ないし)、それは邪道なんで封印。とにかくこの独白の意味がわかりません。

※ガリレオ温度計とは:温度計の一種で、液体の入ったガラスの円柱の中にまた液体の入った金属板付きのガラス玉が何個か入っており、気温の変動でガラス玉が浮き沈みする。使用者は浮かんでいるガラス玉の中で一番下にあるものに付いている金属板に刻まれている数値を読むことで、今現在の気温を知ることが出来る…らしい。ちなみに市販のガリレオ温度計に関して、中の液体は水の場合もあるが化学やけどを起こすものが入っている場合もあり、最悪引火する場合もあるらしいので割らないように(割れた場合は素手で触らないように)注意すること。
 詳しい解説や水を使っての作り方はそれぞれこちらこちらにあります。

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 生憎2話冒頭で盛大に割れてしまったので次回以降も使われるか不明ですが、あのガラス玉の中に入っていた赤い液体の中身はなんだったんでしょうか。やはり血液?
 ちなみにあのシーンの意味合いとしてはガリレオ温度計が重要なキーであると考えるよりも、あのガラス玉の浮いていく一連のくだりが血の流れの暗喩だったのではないかと考える方が納得しやすいと思ってます。


 さて、誰か(複数いる?)による独白では「人の内面を創るのは何なのか」を連続して問いかけています。

「人を創るのは、何だと思う?…血肉の話をしてるんじゃない。『姿形』も一部ではあるが、今論じたいのは『内面』、と呼ばれる部分についてだ。『性質』、と言い換えても良い。それを創るのは、持って生まれた資質か。それとも、その後どう育てられたのか…なのか。
 人は、『それ』…に生まれるのか。それとも、『それ』…になっていくのか。その答えは……」
(第一話)

「そう…君は人を創るのは『時間』である可能性もあると思うんだね?…成程。長い時間をかけて経験を重ね、出会いを重ね、人は『個』を形作る。
 けれど…やはり、それが『総て』ではないね。だって…ほら」
(第二話)

 それぞれの独白について、基本的な部分は分かりやすいです。

 第一話では「個人の内面は生まれた時からどういった過程を経て現在のそれに至るのか。内面がどうなるのかは血統(遺伝子)でもって予め決定されているのか、それとも外部要因に感化され研磨されるコトで形成されるのか」と語りかけ、第二話では第一話の問いかけに対しての一つの答えとして「人の内面を創るのは時間である可能性もある。しかしあくまで部分的な解答に過ぎない」と締めくくります。

 分かりやすい部分だけを抜き出すと一つの禅問答なり哲学的考察に過ぎませんが、各話最後に語られる言葉が不穏です。第一話で語られる『それ』はどことなく『異形の何か<古きもの>』を指しているようにも思えますし、第二話の最後の言葉は時間が『人』の個性を形作るコトを肯定するのと同時に『例外』が存在するコトも示唆しているかのように思います。

 「『姿形』も一部ではある」と言及しているというコトはつまり異形の物であっても「人」であると断定するコトが出来れば「人」として(この言説においては)扱われるということで、つまり「人であるというコトは何なのか・何故人と判断することができるのか」という疑問に遠からず切り込んでいるというコトだと思うんですけど…。
 コレももうちょっとストーリーが進んでいかないと「こういう意味合いの問いかけだったんだな」ってわからないのでしょうが、事前に触れておく必要があるなと思って考えてみました。

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 あと作品の要素として気になる所は、各話のタイトルが百人一首を抜き出したものになっているという点ですね。公式HPを見て百人一首から抜粋してるとハッキリ判ったのでココにも何らかの意味合いがあるのではないかと。

 各話の内容に関しての暗喩かなぁと思うんですが。

第一話「あまつかせ」
 【百人一首(一二番):天つ風 雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ(僧正遍昭)】

第二話「きみがため」
 【百人一首(一五番):君がため 春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ(光孝天皇)】

 それぞれの歌に含ませた意味合いに関しては、一般的な現代語訳やその解釈をあわせて鑑みてもどういった意味合いになるのかはわかりにくいのですが、「きみがため」にはもう一つ、同じ頭の句から始める五〇番の「君がため 惜しからざりし命さへ ながくもがなと思ひけるかな」があるコトが気になります。

 第二話のタイトルに一五番が用いられたのは「大切な人の長寿を願って春の野草を贈った時にそれに添えた歌」という「とても細やかな心遣いを描いた」部分があってのコトだと思うんですが、そこからもう一度五〇番の「激しい恋の情を表現した歌」である「きみがため」がタイトルに持ってくると深みが出るというか燃えます。

 毎回タイトルと独白の部分に含まれる意味を自分なりに読み解いていきたいです。


◇次回、「ひとはいさ」

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【百人一首(三五番):人はいさ 心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香(か)ににほひける(紀貫之)】
 雑多に言うと、長らく訪れていなかった場所に来た際に知人に心変わりしたせいで来なかったのかと遠まわしに嫌味を言われたので「そういうあなたはどうなんだ、この景色はずっと変わってないみたいだが私のことをおぼえていたんだろうな」と遠まわしに皮肉を返したっていう、そういう歌です。(正解はこちら

 次回は更衣家の秘密が明らかになるそうで、何故<古きもの>と戦うコトになっているのかとかそういうトコが判明するのでしょうか。あとギモーブの感触が何に似ているのかとかも早めに明らかになるといいですね。ワクワク。




 次回は早めに戦闘シーンとかの感想も含めた記事を挙げられるといいなぁって思ってます。では。

(参考サイト・引用元:小倉山荘『ちょっと差がつく百人一首講座』)

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2011/11/04 16:36

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