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zoom RSS BLOOD-C 第十一話「たれをかも」感想

<<   作成日時 : 2011/09/24 17:36   >>

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 過去の回想シーンの小夜、ポニテかと思ったらいつもの髪型でしたね。しょんぼりです。(以下、二話前ぐらいにすべき話)




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 物語の語り手としての資格を失った小夜。果して語り手の資格を持つのは誰なのか。




[粗筋]
 求衛のの・ねねが生きていた。呆然とする小夜に矢継ぎ早に告げられる真実。浮島地区で続けられてきた、小夜を主軸とした「実験」。その継続に業を煮やした筒鳥香奈子は、同様にこの実験を疎ましく感じていた者たち三人に働きかけ強引に小夜の覚醒を引き起こそうと画策していた。

 この夏、三荊学園で過ごしてきた日々は全て虚構のものであったのだ。流されるままに、小夜は筒鳥の呼びかけに応じて現れた時真に試験管に入った液体を飲まされ意識を失う。

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 それは、<古きもの>の血であった。

 求衛ののが嫌悪感を露にして自分の死を偽装した時の事を回想する。小夜が自分の討ち倒した<古きもの>の生き血を吸った時の事を。他の<古きもの>に対してもそう。今まで小夜はずっとそうやって血を啜って生きてきたのだ。

 極寒の軍事基地。そこで一人刀を携えどこかの兵隊を相手に立ち回る小夜がいた。展開される包囲網を苦戦しつつも突破しようとする彼女の前に統率者らしきものが現れた。その男は小夜の異能を褒め称え、一匹の獣を差し向けた。襲いかかる赤い目をした巨躯の異形。記憶はそこで途切れる。

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 目を醒ました小夜は血液の多くを抜かれて存分に力を発揮できない状態にさせられていた。そこに先程の男が現れ、交渉を持ちかけ… そして…


 筒鳥香奈子の苛立ちは頂点に達しようとしていた。<古きもの>の血を過分に飲ませても覚醒の兆しを見せない小夜に対してもどかしさを募らせる。筒鳥は求めていた。古代からの伝承の奥深くに潜む禁忌、朱食免を。だが保管庫から現れた<古きもの>の襲撃をもって、彼女の目論見は破算になる。

 <古きもの>から這々の体で逃げ出した筒鳥たちは神社の境内で、彼女たち同様実験のメインキャストとして死から逃れていた網埜・鞆総と対面する。実験の為に完全に管理状態に置かれているこの地区で予定を覆す為の行動など認められているハズが無かったのだ。諦めろと告げられ、筒鳥の誘いに乗った三人が紛糾する中で筒鳥が激昂する。あと少しであの男を、この実験の首謀者を追い落とせたのにと。

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 「それは僕のことかい?」

 網埜と鞆総の二人の背後から現れたのは七原文人だった。



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◆今回の百人一首◆

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【百人一首(三四番):誰(たれ)をかも しる人にせむ 高砂の 松もむかしの 友ならなくに(藤原興風)】

現代語訳:誰をいったい、親しい友人としようか。(長寿で有名な)高砂の松も、昔からの友人ではないのに。


※引用元:小倉山荘『ちょっと差がつく百人一首講座』


 今回の内容と重ね合わせるとするならば、これまでの付き合いを全否定するかのような求衛姉妹と時真の豹変(まぁ素に戻っただけですが)や何につけても孤独としか言い様がない小夜の有様を表現したものだと考えられますね。

 あと筒鳥センセがなんか百人一首にまつわるエトセトラとか言ってましたが、間違いなく解明されないので放っておきましょう。


■BLOOD-C、要約

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 小夜が明確に「人として特異であるコト」を通り越して「生物的に奇異な存在である」として扱われるようになった今回。豹変する元担任・クラスメイトが総じて蔑む・忌み嫌う理由が少しずつ紐解かれていきます。

 これまでの話においても、小夜の存在というのは特別であるらしく前回登場した<古きもの>からも悪食と評されていました。そしてねねの告白から、これまで小夜が<古きもの>を打ち倒した後に何をしてきたのかが明らかになります。

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 果して、彼女は今まで倒してきた<古きもの>の血を啜っていたのです。花っぽい<古きもの>の時は飲んでるって言った方がいいですね。思えば7話の鎧武者の<古きもの>を倒して出来た血溜まりに顔を近付けていたのも血を啜ろうとしていたからなんでしょうね。

 そして恐らく筒鳥センセの言ってた朱食免のコトとも照らし合わせると、やはり小夜はこれまでのBLOODシリーズの系譜通り吸血鬼なのでしょう。


 つまり全体の話の流れをまとめるとこういうコトになります。

小夜、極寒の地で兵隊相手に大立ち回り
         ↓
七原文人と何か怪物(多分唯芳)と戦って敗北、捕まる
         ↓
強制的(?)に実験に参加させられる事になる
         ↓
小夜は偽りの関係を植えつけられ、且つ力を制限された(血を抜かれた)状態で
夏に三荊学園に編入させられる

         ↓
実験の参加者(メインキャスト)として時真・求衛・網埜・鞆総が召喚される
※他の生徒は浮島在住の一般人、浮島地区は七原の所属機関の監視下に

         ↓
実験開始、偽りの目的の元<古きもの>をエサとして小夜に与える生活が始まる
         ↓
   1話〜10話までの内容
         ↓
覚醒しない小夜に業を煮やした、七原と敵対する研究者だった筒鳥香奈子が強引に小夜に接近
小夜を覚醒させようと<古きもの>と設定されていた何かの血を飲ませる

         ↓
小夜フリーズ、網埜・鞆総に察知されて筒鳥によるクーデター失敗
         ↓
黒幕として七原文人登場。次回最終回←今ココ


 他の<古きもの>と人間が決めた約定とかそういうのはひとまず全部無意味でした。



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 いや…ブログで初めてAA使っちゃいましたけどこれはちょっと…

 ちょっと…視点を変えないといけませんよね……?


◇次回、最終話「わすれじの」◇

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【百人一首(五四番):忘れじの 行く末(ゆくすゑ)までは 難(かた)ければ 今日(けふ)を限りの 命ともがな(儀同三司母)】

七原「小夜、人を創るのはなんだと思う?…人は、それに生まれるのか。それとも、それになってゆくのか…」
小夜「次回『BLOOD-C』、『わすれじの』」


■BLOOD-Cとは何であるのか

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 おそらく内容としては次回メインキャスト全滅→唯芳が小夜と戦ってその血を小夜が吸って復活みたいな流れなんでしょうけど、ストーリー展開としては殆ど重要な部分を占めるものでは無いコトは確かでしょう。

 ハッキリといってしまえば、11話において「BLOOD-C」という作品は「小夜を主軸とした浮島における謎を解明していく物語」を築いてきたものなどでは無いと断言されました。

 ならば、「BLOOD-C」という作品は誰(何)の視点を主軸としたどういった物語であったのか。

 色々な意見はあると思いますが、もう一度、BLOODシリーズのコンセプトに立ち返って話をしていきます。


いつの時代にも同じ姿で現れるその少女は
日本刀を手に翼手と呼ばれる吸血鬼と戦っている
その過去も、その未来も、謎に包まれている。

 (BLOOD-PEDIA内『小夜』の項より引用)


 言い方が粗いですが、良くも悪くもBLOODシリーズにおいて受け手の反応を分けているのは「小夜が人間の姿形をしていながら人間では無い別の何かである」という部分です。人外を主人公に添えるコトの弊害ですね。

 噛み砕いて言うと、受け手が一番感情移入しやすい主人公(メインキャラクター)が人外であるというコトは、すなわち人間では無いコトを理由に時々予想もつかない心理や行動を展開するというコトを意味します。喩え予想(予測)が出来たとしてもその行動原理が受け手には理解(納得)出来ない……そういったケースを多く引き起こしてしまいます。

 基本的にはその受け手との齟齬をなくす為の小細工として、「種族としては人外にあるけれども生活が人間の世界に拠っているから思考回路は殆ど人間と変わんないよ」って処理をして時々はみ出しちゃうと「人じゃないから」って言い訳みたいな説明をするってのがあるんですけど、「BLOOD-C」に関しては容赦なく「人間の思考回路を持たない人の姿形をもった人外」としてキッチリ小夜を描いているので、受け手の齟齬が頻発するワケです。

 その「人間ではない」部分を語る、表現するのにあたって人間として存在している者たちがいなければならないというのは違った意味でしたけど8話及び9話の感想でツッコミました。本当になんていうかそのズレの部分が全くもって解消されないのは拷問に近い部分でした。

 11話。やっと普通の人間の思考をもった(まぁ素に戻っただけですけど)メインキャストたちが登場しました。ですが、何処と無く違和感が生じてきます。

 求衛のの・ねねに時真慎一郎、ひいては筒鳥香奈子に至るまで小夜の異質さを語るのに十分な資格を持ったものとしては存在していないからです。

 ののねねが揶揄する小夜の異質さも、時真が嫌悪する小夜の異質さも、筒鳥が絶賛する小夜の特異さも、決して小夜の全てを表したものでは無い。

 ならば、誰が小夜という存在の異質さを表せるのか。

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 それは恐らく小夜を捕らえこの実験を開始した七原文人であり、受け手である我々だと思います。「小夜という存在が作品世界において在るコトの特異さ」について語ってきたのが七原文人(一応断言出来ないので『観察者』と仮定しておく)であり、「小夜という存在が平均からどうズレているのか」について感じてきたのが11話まで観てきた受け手なのだと言えます。

 最終話予告の台詞でも暗示されていますが、今までの一連の展開は小夜を研究対象とした実験である事を強く意識しなければなりません。「実験を観察する」という七原文人の…観察者の視点においてのみ、この作品について正当な見方を所持するコトが可能になるのではないでしょうか。


 出来ればもっと細かく言いたいんですけど、まだ固まってないですし感想記事として長すぎるので一旦ココで切って、また後日最終話放映前になんか別の記事を上げたいと思います。 

 ね、MBSで最速で視聴して粗筋まで書いたんですけどあまりにあんまりな展開にちょっと昨日一日もんどり打って文句言ったりして、寝る前に別視点の示唆を貰って考えなおして、起きてから閃いた事を記事にしただけなんで不備しかないんですよ・・・すいません・・・


 では来週ですね、最終話の感想記事でお会いしましょう。











 やったー!ネガネガしい感想記事書かずに済んだー!




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◎BLOOD-C第11話「たれをかも」
死んだはずの双子が登場。結局忘れちゃうしいう。夏にはいってから茶番につきあってあげてるから、その証拠に冬服ないもんいう。小学校、中学校の時の制服も存在しないいう。母の名... ...続きを見る
ぺろぺろキャンディー
2012/01/14 23:37

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